FUTURO

Techno FIX

早期ADL改善と矯正保持の両立が可能
  • 早期の日常生活動作が可能
  • 位骨片の固定ピンは、任意の方向から刺入可能
  • 多くの粉砕方間接内・外骨折に対応可能
  • ダブルボールジョイントで殆どの整復位に対応可能
医療機器
製造販売業許可番号 : 15BZ0024
製造承認番号 : 21300BZZ00437000(ステンレス製)

製品詳細

製品
製品
カタログ番号 (mm) 全長(mm) ネジ山長(mm) 材質
NK160715 1.6 70 15 ステンレス
製品
カタログ番号 (mm) 全長(mm) ネジ山長(mm) 材質
NK300620 3.0 60 20 ステンレス

器械一式

プレートセット
  • ピンドライバー
  • 2.5mmドリル
  • 2.5mmドリルガイド
  • L型レンチ
  • スパナ2本

特徴

テーブルパッド(ジェルマットレス)
  • 手関節を固定しないロープロファイルな創外固定器で、患肢を用いた早期の日常生活動作が可能です。
  • 遠位骨片の固定ピン(1.6mmピン)は、任意の方向から自由に刺入可能です。(図1)
    遠位骨片を手関節面直下(コーティカル部分)で多方面から固定するため、多くの粉砕型関節内・外骨折に対応できます。
  • ダブルボールジョイント(全方位可動域22.5度)と延長器を内蔵し、ほとんどの整復位に対応できます。
  • アーチ型プレート部にプラメタルを採用し、強度を残したまま、ラジオルーセントが可能です。

症例

症例

手術手技

1.徒手整復

伝達もしくは全身麻痺のもとX線透視下に徒手整復を行い、患肢を手術台上でフィンガートラップにて牽引する。
(短縮の強くない例は、フィンガートラップを用いなくても、最終的にJoystick法で整復可能)

2.関節内骨片の整復

転位のある関節内骨片は、Kワイヤー等を用いて経皮的に整復する。

3.遠位ピンの刺入

3.遠位ピンの刺入

関節面直下に1.6mmの遠位ピンを刺入する。刺入部皮膚に小切開を加え、神経、血管、伸筋腱を専用のピンガイドで保護して、専用のピンドライバーを用いて用手的に刺入する。 主な刺入部位は図3のポイントで、通常3本刺入する。 ただし、ピンは直径1.6mmと細くスレッドは全て骨内にあるため、伸筋腱をさければ基本的のどこからでも刺入可能である。

4.ピンの刺入方向

4.ピンの刺入方向

ピンによる骨片の固定性を保つため、関節面直下に向けて刺入する。 創外固定器の遠位クランプに適合しやすいように、すべてのピンが1つの面を形成するように刺入する。その際、橈骨関節面の形状から同一平面状にピンが配列することとなる。 多少のピンのばらつきは、ピンのしなりにより解消されるため許容される。

5.近位ピンの刺入

5.近位ピンの刺入

創外固定器でおおよその刺入位置をマーキングし、橈骨骨幹部の橈・背側に3mmピンを2本刺入する。 そのポイントは長母指外転筋のすぐ近位で、短橈側手根伸筋腱の尺側である。 (整復後の位置を考慮して、なるべく遠位がよい)

6.ピンの凍結

遠位・近位ピンを創外固定器の各々のクランプで連結する。
まず近位クランプの穴に近位ピンを通し、遠位はプレート間のスリットにピンをゆるく挟んだ状態にしておく。ここでX線透視下に整復の最終確認を行う。
dorsal tilt、radial shorteningの微調整を行い、創外固定器のボールジョイントと延長器で遠位クランプを最適の位置に調節し、最後にクランプとピンを固定する。
多くの症例では、遠位クランプを本体からはずしてピンを固定後、クランプを用手的に動かして整復し(joystick式)、その位置で本体と連結すると整復・固定が容易である。